KLUSTOM KULTURE NOW Special
大成功に終わったスペシャルイベント
過去5回に渡り開催されて来た、KUSTOM KULTURE NOW(以下K.K.NOW)は、カスタム・カルチャーという文化を世に広めるためのイベントとして、毎回成功をおさめてきました。しかし、常にさらなる上のステージを目指す、K.K.NOWのオーガナイズスタッフたちは、また別の視点から、別の角度で違ったショーをオーガナイズしたいという欲求にかられ、今までのK.K.NOWとは一線を画すような「スペシャル」なイベントを手がけようという事になり、今回のK.K.NOW SPECIALを企画したのです。
そこでここでは、そのスペシャルなイベントであった、K.K.NOW SPECIALの模様をお伝えしたいと思います。
カスタム・カルチャー界史上初のトークショー
今回初の試みとして、カスタム・カルチャー界史上初となる「トークショー」を開催しました。その記念すべき初トークショーのゲストは、日本が誇るホットロッドビルダーとして活躍をする、パラダイス・ロードの下平氏をゲストに招きました。
トークショーのテーマは、「下平氏の現在、過去、未来」というテーマでビルダーとしての原点である、氏のショップ、パラダイス・ロードの起源から、氏のお気に入りイベントパソ・ロブレスとの出会い、また氏の代表作となったロドリゲスを製作する事となったきっかけや、そのロドリゲスをアメリカに持って行ったいきさつなど、とにかく日本人ビルダーとして歴史を作って来た、氏の現在過去未来に迫ったのです。
もちろん、その初となったトークショーは、大いに盛り上がり、氏の気さくな語り口に観衆も大いにわき、1時間という時間はあっという間に終了してしまいました。
下平氏には、この場をお借りして感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。ありがとうございました。
今後もこういったトークショーは、続けていければと思っていますので、ぜひみなさん楽しみにしていてください。
4時間半にも渡る熱演を繰り広げたライブペイント
今回トークショーと並び、こちらも当ショーでは初の試みとなった、スペシャルゲストのスティーブ・キャバレロ、そして日本人アーティストとして参加してくれたMr.G、マコト、グリムといった4名の出演ゲストアーティストたちによるライブペイントは、予想をはるかに上回る時間をかけての熱演となりました。
当初は1時間という制限時間の中で、それぞれにライブペイントをおこなってもらおうという予定だったのですが、そこは筋金入りのアーティストたちの事。制限時間などまったくお構いなしに、ひたすら真剣にアートワークに没頭してくれたのです。ライブペイントは、午後5時からスタートしたのですが、作品が終了したのは午後9時半と、なんと4時間半にもおよぶ気合いの入ったライブペイントとなりました。
しかも、キャバレロにいたっては、午後5時のスタート時からペインティングを始め、最後の9時半まで4時間半に渡ってアー
トワークをおこなってくれたのです。その集中力には、来場していたお客さんだけでなく、一緒にライブペイントをおこなっていた日本人アーティストたちもしきりに感心していました。
当然の事ながら、彼らが仕上げてくれた作品はひじょうに素晴らしいもので、その後のオークションにて、そのコラボレーション作品は見事トリをつとめました。
過去最高金額をたたき出し、
大いに盛り上がったオークション
K.K.NOW恒例の、そしてK.K.NOWには欠かせないオークションも、今回は一般公募という形ではなく、オーガナイザー側がチョイスしたスペシャルなアーティストのみでおこなわれた、スペシャルなオークションとなりました。
そんなスペシャルなアーティストたちのおかげで、このオークションもかつてないほどの盛り上がりを見せ、なんと100,000円を超え
る高額で落札された作品が4点も飛び出すほどだったのです。その中でも最高額で落札されたのは、Mr.Gが今回のショーの告知のために手がけてくれたフライヤーデザインの原画で、いまだかつてない、140,000円という金額で落札されたのです。この時には会場も異様な熱気に包まれ、ステージにいた張本人であるMr.Gもしきりに汗をふいていたのが印象的でした。
また、4時間半に渡るライブペイントのコラボ作品も、ちょうどオークションのトリとなる、最後の最後に終了し、無事完成した状態でオークションにかけられ、こちらも115,000円という高額で落札され、無事17点におよぶ作品のオークションすべてが終了しました。
このように、トークショー、ライブペイント、オークションといった出し物だけでなく、アメリカから来日してくれたスペシャルゲストのキャバレロによるステンシルアートの実演、日本人アーティストたちによるピンストライプパフォーマンス、会場の外では急遽決まったゴーストによるサーフボードへのピンストライプなどなど、とにかく見所満載だったK.K.NOW SPECIALは、本当の意味での「特別」なカスタム・カルチャー・ショーだったといえます。
今後も、様々なアイディアや、新しい企画を考えて、日本のカスタム・カルチャー・シーンを大いに盛り上げていきたいと考えていますので、ぜひこれからも大いに期待して、注目していてください。